このゲームは何度でも復活できる。
――それがバトルの常識。何度やられたってスタート地点から蘇ることができるんだ。おまけに早く復活できる装備もある。これが俺は大好きだ。倒されてもすぐに味方の元へ駆けつけられる。これは本当に魅力的だ。もはやお決まりの戦闘スタイルである。
今日も俺はいつもの仲間と戦いに赴いた。ステージを一瞥する。広い。ほとんどオブジェクトが存在しない。戦闘ステージはすべて公開されていたはずだが、こんな場所あったか...？いや、きっと見逃していたのだろう。新しいステージが追加されたに違いない。いよいよバトルが始まる。さてどんな相手だ...？顔が見えない？頭部全体が黒く覆われていて、顔付近には靄のようなものがかかっている。これは一体...？いや、バトルが始まってしまう。集中しよう。
GOの合図が出る。一斉にスタート地点から飛び出し、各々が持つブキでステージを塗り始める。おっと、早速仲間が倒されてしまった。だがすぐに戻ってくるだろう。俺も相手を倒して盤面を作らなければ。そう思っていると、曲がり角に黒い影が見えた。チャンスだ。ボムを角に置き飛び出す。さあかかってこい！その瞬間、足元から無機質な高い音が鳴った。トラップ。読まれていた――そう気づいたときには既に倒された後だった。相手はかなりの手練れらしい。しかし復活すればまた戦える。ふと隣にいた仲間を見ると、なぜか顔色が悪そうに見えた。俺も少し気だるい感覚はあるが、きっとステージに慣れていないだけだろう。もう一度、今度は負けない。
――にやられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！やられた！
どのくらい、時間が経っただろうか。序盤から相手の優勢は崩れず、不利な状況が続いている。相手があまり攻め込んできていないのが不幸中の幸いといったところか。まだバトルは終わっていないからここから逆転し――なぜ終わっていない...？上空にある"はず"のタイマーを探す。しかしいつも正確に時間を刻んでいたそれはどこにもなかった。否、それは存在していた。しかし明らかにおかしな時間で止まっている。画面はひび割れ、黒い靄がかかり、どことなく不気味な雰囲気を醸している。終わらないバトル...？その時、俺は強烈な頭痛に思わず膝をついた。視界にはうっすらと黒い靄が見える。まさか全部相手の仕業...？そういえば、俺、やられてからずっとおかしかったような...あれ...やられてからの記憶がない...？どうやって復活...え...そもそもなんで俺たち復活できるんだ...？おかしい...おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲｵｶｼｲﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾄﾞｳｼﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃﾀｽｹﾃ――――