LI◯Eにて
<急にごめん、今いい?
<おー、いいよ。どした?
<私、失恋しちゃった
<そうなんだ…電話で話聞こっか?
<ありがと
「………だから別れよって言われたんだ。私は嫌だって言ったのに、話聞いてくれなくて。」
「大変だったんだね。」
「うん。」
─────────────
「話、聞いてくれてありがとね。」
「ねえ、次の日曜って空いてる?」
「…うん、空いてるよ。」
「じゃあさ、僕と一緒にどっか出掛けない?それで気分が晴れるかは分かんないけど。」
「それ、良いかも!」
「よし、決まりだね」
「何時集合にする?」
「うーんと……
─────────────
「次の日曜日、何着てこうかな…」
何着も着ては脱ぎ、着ては脱ぎの繰り返し。
洗濯物の山が増えていくばかりです。
「うーん、こんな派手なのは目立ち過ぎちゃうかなぁ」
「〇〇はどんなフクを着てくるんだろう」
選びぬいた末…
「アタマは派手だけど、他は派手過ぎない黒にして…っと」
「うん、これで〇〇の服が映えるかな」
─────────────
「おまたせー」
「わっ、びっくりしたぁ」
「その服、似合ってるよ」
「えへへ、そう?」
「うん!〇〇にぴったり!」
「□□もかっこいいね。私、色んな色のフク着てきちゃった」
「その色を映えさせる為に今日はこのコーデなんだ」
「!!…うれしい!」
最後までご覧いただきありがとうございました。